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日別アーカイブ: 2025年8月21日

大城工業のよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

 

沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っている

大城工業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

空調配管の設計とは?

 

 

建物の快適さを支える「空調設備」は、ただエアコンを置くだけでは機能しません。


空気を循環させるための 配管ルート が建物内部に張り巡らされ、冷たい風や暖かい風を効率よく届けています。

その配管ルートを考え、図面に落とし込み、施工に反映させるのが「空調配管の設計」です。


設計段階での判断ひとつが、室内の快適さ・電気代・メンテナンス性 に大きく影響するため、非常に重要な業務となります。


設計で考慮するポイント

 

  1. 建物の規模
     小さな店舗か、大規模なオフィスビルかによって配管ルートは大きく変わります。建物全体の延べ床面積や階数をもとに、空調のゾーニング(どのエリアにどの程度の冷暖房を行うか)を決めます。

  2. 用途
     病院・学校・マンション・工場など、建物ごとに求められる空調の質が異なります。
     例:
     - 病院 → クリーンルームのように清浄度が求められる
     - 学校 → 体育館や給食室のように大規模かつ多様な空間がある
     - マンション → 生活音や結露を防ぐ工夫が必要

  3. 使用人数
     人が多く集まる場所は、体温や呼気で室温が上がりやすくなります。利用人数に合わせて空調能力を調整しなければ、夏は暑苦しく、冬は暖房不足になる恐れがあります。

  4. 省エネ性
     無駄なルートや過剰な能力設計は、ランニングコスト増加につながります。効率よく空気が循環する配管計画は、電気代削減と環境負荷軽減にも貢献します。

  5. メンテナンス性
     後々の点検や修理がしやすいよう、点検口や配管の配置を考えることも大切です。


設計の流れ

 

  1. 現場調査
     建物の構造・間取りを確認し、既存配管や他設備との干渉がないかを把握します。

  2. 基本設計
     建物の用途や使用人数をもとに、空調負荷を計算。必要な空調能力を算出します。

  3. 配管ルート計画
     できるだけ短く、曲がりの少ないルートを選定。省エネ効果や施工性を考慮します。

  4. CADによる図面化
     2D・3DのCADを使って施工図を作成。現場で誰が見ても分かるように可視化します。

  5. 施工計画とのすり合わせ
     実際に施工する現場担当と打ち合わせを行い、設計と現場条件をすり合わせます。


この仕事のやりがい

 

  • 建物の心臓をつくる感覚
     空調配管は建物の「血管」のような役割。設計者はその流れを決める「心臓部」を担っています。

  • 暮らしや仕事を快適にする誇り
     自分が設計した配管が正しく機能することで、利用者が快適に過ごせる。これは非常に大きな達成感です。

  • 幅広い知識が身につく
     建築・機械・電気などの知識が必要なため、成長できる分野が多い仕事です。


まとめ

 

「空調配管の設計」は、建物の規模・用途・使用人数に合わせ、効率的なルートを計画する重要な業務です。


完成後は普段目に見えない部分ですが、その存在があるからこそ、人々は快適に働き、生活することができます。

まさに「縁の下の力持ち」であり、社会を支えるやりがいのある仕事です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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