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月別アーカイブ: 2025年5月

大城工業のよもやま話~第4回~

皆さんこんにちは!

 

大城工業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

見た目も、精度も、妥協なし!「グルービング加工」で魅せる配管設備工事

 


今回のテーマは、仕上がりの美しさと加工精度を求められる現場で大活躍の技術――**「グルービング加工」**についてです!


✂ グルービング加工とは?

 

グルービング加工とは、金属板にV字やU字状の溝をあらかじめ切削しておき、その溝に沿って板を折り曲げる加工方法です。

この加工によって、板金を曲げたときに――

  • シャープな角度で仕上がる(90°以上の立ち上がりが可能)

  • 割れ・しわが出にくく、表面が美しい

  • 薄板でも直角に曲げやすい

などの利点が生まれます。


🏢 配管工事での一般的な市場での具体的活用例

 

① ステンレス製の化粧パネルや配管カバー

飲食店や商業施設では「見せる配管」が求められます。
その際、カバーやボックスの“角”がシャープに立ち上がっていることで、空間の美観が格段にアップ。
一般の曲げ加工では難しいこの仕上がりも、グルービングなら実現可能!

② 分電盤や電気室の制御盤まわり

屋内配管の電気関係では、安全性と同時に限られたスペースに収まることが求められます。
グルービング加工なら、最小限の曲げ半径でしっかり形を出せるので、狭所対応が非常にしやすいのです。

③ 設備保護用の防音・断熱カバー

防音材や断熱材を内包するパネルでは、直線的で気密性の高い仕上がりが必要です。
グルービング加工で密着性の高い形状を作ることで、性能面でも優位になります。


💡 グルービング加工の現場メリット

 

  • 見た目がシャープで美しい

  • 折り曲げ時の割れ・反りを防げる

  • 強度があるまま軽量化も可能

  • 部材点数を減らして、コストダウン

そして何より、「現場で手直しが少ない」!
一発で決まる加工ができることは、施工現場にとって何よりのメリットです。


⚠ 注意点

 

  • 裏面にグルーブ跡が出るため、「両面意匠」の場合はNG

  • 加工には専用機材・Vカッターなどが必要

  • 材質ごとに溝の深さや角度を変える繊細なノウハウが必要

設計段階から「グルービングを使う前提」で構造を考えると、後々の工程もスムーズです。


🧠 まとめ:配管設備工事の“見た目革命”

 

配管まわりは、かつては「隠すもの」でしたが、
今は“見せる工事”として意匠性と精度がセットで求められる時代です。

その中で、グルービング加工は――

  • 現場での対応力

  • 加工精度

  • 見た目の仕上がり

この3つを高レベルで満たす「現代の加工技術」と言えるでしょう!

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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大城工業のよもやま話~第3回~

皆さんこんにちは!

 

大城工業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

もっとマニアック!?でも超役立つ「バーリング加工」の魅力に迫る!

 


今回ご紹介するのは、少しマニアックに聞こえるかもしれませんが、実は配管設備工事や金属加工の現場で非常に役立っている加工技術――**「バーリング加工」**についてです。

🛠 バーリング加工とは?

 

バーリング加工とは、薄い金属板にあけた下穴の縁を、専用工具で押し広げて筒状の立ち上がり(フランジ)を作る加工方法です。このフランジにタップ加工(ネジ山を切る)をすることで、薄板でもネジがしっかり効くようになります。

通常、1.0mm以下の薄板に直接タップ加工をしても、ネジ山が浅すぎてネジが抜けてしまうリスクがあります。そこで、バーリング加工を施すことでネジのかかり代(有効ネジ山の長さ)を確保でき、しっかりと固定が可能になります。


💡 現場でどう使われる?

 

バーリング加工は、現場のちょっとした工夫から大型設備まで、幅広く使われています。

  • 天井裏の吊りバンド金具の製作
     → 薄いステンレス板にバーリング+タップでボルト固定。強度と軽量化を両立!

  • ボックス型フレームの補助固定
     → 仮設配管用の支持金具や器具取付プレートなど、現場加工でもすぐ使える!

  • 空調機器まわりのブラケットプレート製作
     → 市販のナット類ではスペースが取れないときに、バーリング加工が活躍!

 

特に屋外設備や高所作業など、ボルト固定の強度と軽量化が両立できるため、施工効率と安全性の両面でメリットがあります。


✅ バーリング加工のメリット

 

  • 軽量化:ナット溶接や補強部品が不要になるため、構造をシンプルにできる。

  • 高強度化:ネジのかかり代が増えることで、耐振動性・耐久性が向上。

  • 加工性の良さ:薄板へのタップ加工がスムーズで、現場対応にも向いている。

  • 工程短縮・コスト削減:ナット溶接や部品取り付けの工数を削減。


⚠ バーリング加工の注意点

 

ただし、注意すべき点もあります。

  • 材質によっては割れやすい(特に硬質ステンレスやアルミ材は事前検証が必要)

  • 加工精度が低いとタップ不良やバリ発生の原因になる

  • 加工後の変形防止には板押え治具や裏当てが必須

 

つまり、誰が加工するか、どの工具・段取りを使うかで、結果が大きく左右される加工なのです。


✨ まとめ:バーリング加工は“薄板固定”の必殺技!

 

見た目はただの小さな筒でも、その裏には精密な加工と強度へのこだわりが詰まっています。
私たちの現場でも、「この場面、バーリングがあって本当に助かった」という経験は何度もあります。

バーリング加工は、“縁の下の名加工”。軽量で強度が必要な配管設備工事には、欠かせない存在なのです!


次回は、配管の“魅せる化”に欠かせない!見た目の美しさと機能性を両立する「グルービング加工」を徹底解説します。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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