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皆さんこんにちは!
沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っている
大城工業株式会社、更新担当の富山です。
今回は、ネジの溶接加工を行う際に絶対に守るべき鉄則について一般的な市場での例を基にお話します。
ネジは小さな部品ですが、溶接の品質ひとつで製品全体の安全性が左右されます。
だからこそ、確実な作業と厳格な管理が必要不可欠です。
溶接の基本は「母材の清浄」です。
ネジや母材の表面に、油分・サビ・塗装・酸化皮膜が残っていれば、溶接不良の原因となります。
グラインダーやワイヤーブラシでの清掃
脱脂溶剤での油分除去
これを徹底することで、溶接の溶け込みが良くなり、強度も安定します。
「電流・電圧・溶接速度・シールドガス」――これらは全て、部材の材質や厚みによって変わります。
特にネジは細かく、母材との熱バランスが難しいため、条件設定を誤ると以下のリスクが発生します。
過剰溶融 → ネジ形状の変形
溶け込み不足 → 固定不良
作業前には必ず溶接条件の確認と試験片でのテストを実施しましょう。
ネジの溶接で難しいのは、熱による歪みや硬化です。
特に高張力鋼やアルミの場合、適切な予熱や後熱処理を行わないと、割れや変形が発生します。
薄板では低電流・高速溶接を心がける
厚板では多層溶接+予熱で割れ防止
外観がきれいでも、内部に欠陥があるケースは珍しくありません。
そのため、以下の検査は必須です。
目視検査(表面割れ・ビード形状)
浸透探傷検査(PT)や磁粉探傷検査(MT)
必要に応じて超音波探傷検査(UT)
品質保証の記録を残すことも、信頼性を高める大切な工程です。
溶接は火花・紫外線・ガスを伴うため、
遮光面・耐熱手袋・防炎服の着用
換気とガス漏れ確認
は絶対条件です。
「慣れているから大丈夫」という油断が、重大事故につながります。
ネジの溶接は、小さな作業ですが、その品質が製品全体の安全性を左右します。
「見えないからこそ、絶対に手を抜かない」――これがプロの誇りです。
私たちは、鉄則を守り、技術を磨き続けながら、産業を支える使命を果たしていきます。
次回もお楽しみに!
大城工業株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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