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日別アーカイブ: 2025年7月15日

大城工業のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

 

沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っている

大城工業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

 

ネジの溶接加工の歴史 ~ものづくりを支えた縁の下の力持ち~

 

 

今回は、普段はあまり注目されないけれど、実はものづくりに欠かせない「ネジの溶接加工」の歴史について掘り下げます。


ネジは、小さな部品でありながら、自動車、建築、造船、産業機械など、あらゆる分野で“命を預ける部品”。

そしてそのネジを確実に固定するために欠かせない技術が、溶接加工です。


ネジ加工の始まりと溶接の役割

 

ネジそのものの起源は紀元前までさかのぼりますが、産業革命以降、機械や構造物における接合方法としてネジが急速に普及しました。


当初は、ネジを締め付けるだけの機械的結合が主流。

しかし、振動や衝撃で緩むリスクが課題となり、より強固な固定を求めて、**「ネジ+溶接」**という組み合わせが生まれます。

溶接の歴史は19世紀末から始まり、電気アーク溶接やガス溶接の登場とともに、ネジの固定方法も進化しました。

特に、鉄道車両や大型機械の製造においては、ナットを緩み止めするためのタック溶接(点付け)が導入され、信頼性が飛躍的に向上します。


20世紀:溶接技術の進化とネジ固定

 

第二次世界大戦期には、大量生産と耐久性向上が求められ、溶接技術は急速に発展しました。

  • アーク溶接、ガス溶接、スポット溶接が普及

  • 自動車産業や造船業で、ボルト・ナットの溶接固定が標準化

この時代には、溶接による“簡易固定”ではなく、恒久的固定のニーズが高まり、溶接条件や品質管理が厳格化されていきます。


現代:精密化と自動化の時代

 

現在のネジ溶接は、単なる固定ではなく、強度・美観・効率性すべてを兼ね備えることが求められています。

  • ロボット溶接による自動化

  • レーザー溶接による高精度加工

  • 品質保証のための非破壊検査(UT、PT、MT)

さらに、自動車や航空機分野では、軽量化のためアルミや高張力鋼の採用が進み、それに対応した新しい溶接方法が研究されています。


まとめ:進化し続ける「小さな大技術」

 

ネジの溶接加工は、見えないところで産業を支える重要な技術です。


小さな部品ですが、その信頼性が安全性を決定づける――だからこそ、溶接品質の向上と、新技術の導入は今後も欠かせません。


次回は、そんな溶接現場で守るべき「鉄則」について、詳しく解説します。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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