-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っている
大城工業株式会社、更新担当の富山です。
今回は、普段はあまり注目されないけれど、実はものづくりに欠かせない「ネジの溶接加工」の歴史について掘り下げます。
ネジは、小さな部品でありながら、自動車、建築、造船、産業機械など、あらゆる分野で“命を預ける部品”。
そしてそのネジを確実に固定するために欠かせない技術が、溶接加工です。
ネジそのものの起源は紀元前までさかのぼりますが、産業革命以降、機械や構造物における接合方法としてネジが急速に普及しました。
当初は、ネジを締め付けるだけの機械的結合が主流。
しかし、振動や衝撃で緩むリスクが課題となり、より強固な固定を求めて、**「ネジ+溶接」**という組み合わせが生まれます。
溶接の歴史は19世紀末から始まり、電気アーク溶接やガス溶接の登場とともに、ネジの固定方法も進化しました。
特に、鉄道車両や大型機械の製造においては、ナットを緩み止めするためのタック溶接(点付け)が導入され、信頼性が飛躍的に向上します。
第二次世界大戦期には、大量生産と耐久性向上が求められ、溶接技術は急速に発展しました。
アーク溶接、ガス溶接、スポット溶接が普及
自動車産業や造船業で、ボルト・ナットの溶接固定が標準化
この時代には、溶接による“簡易固定”ではなく、恒久的固定のニーズが高まり、溶接条件や品質管理が厳格化されていきます。
現在のネジ溶接は、単なる固定ではなく、強度・美観・効率性すべてを兼ね備えることが求められています。
ロボット溶接による自動化
レーザー溶接による高精度加工
品質保証のための非破壊検査(UT、PT、MT)
さらに、自動車や航空機分野では、軽量化のためアルミや高張力鋼の採用が進み、それに対応した新しい溶接方法が研究されています。
ネジの溶接加工は、見えないところで産業を支える重要な技術です。
小さな部品ですが、その信頼性が安全性を決定づける――だからこそ、溶接品質の向上と、新技術の導入は今後も欠かせません。
次回は、そんな溶接現場で守るべき「鉄則」について、詳しく解説します。
次回もお楽しみに!
大城工業株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
沖縄県うるま市を拠点に、消防設備工事や空調配管工事を行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!